旅行や出張の際、スマートフォンやタブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリー。
便利なアイテムですが、「飛行機に乗るとき」と「ホテルに滞在するとき」には、いくつかのルールや注意点があります。
近年、リチウムイオン電池を使用した機器の普及に伴い、航空会社ではバッテリーに関する安全対策が強化されています。
同時に、ホテルの客室でも、充電方法によっては火災や事故につながるおそれがあるため、取り扱いには注意が必要です。
搭乗前やホテルのチェックイン後に慌てないためにも、機内での持ち込みルールと、ホテルでの安全な充電方法をまとめて確認しておきましょう。
※本記事は2026年9月時点の一般的な情報をもとに作成しています。
利用する航空会社や国際線では規定が異なる場合がありますので、必ず事前に各航空会社の公式情報をご確認ください。
※本コラムは2021年2月に公開した記事を加筆修正したものです。
モバイルバッテリーは預け入れず、手荷物で機内へ
モバイルバッテリーなどの予備バッテリーは、基本的にスーツケースなどの預け入れ荷物に入れることはできません。
その理由は、貨物室で電池が故障した場合、発熱や発火などのトラブルが発生しても発見や対応が難しいためです。
JAL・ANAなど国内線を利用する場合も、モバイルバッテリーは手荷物として機内へ持ち込む必要があります。
また、持ち込む際には以下の点にも注意しましょう。
・端子部分が金属に触れないようケースや袋に入れる
・落下や衝撃から保護する
・容量表示(Wh)が確認できる状態にしておく
保安検査場で容量や種類を確認される場合もあるため、本体や説明書などで表示を確認できるようにしておくと安心です。
なお、2026年4月の新ルールより、機内でモバイルバッテリー本体へ充電することは禁止されています。モバイルバッテリーからスマートフォンなどへ充電する場合も、航空会社のルールに従って利用しましょう。
機内に持ち込めるバッテリー容量とは
リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーは、容量によって持ち込みできる範囲が決まっています。確認するポイントは「Wh(ワット時定格量)」という表示です。
一般的なスマートフォン用のモバイルバッテリーは、多くの場合この基準内に収まっていますが、大容量タイプや業務用バッテリーを使用する場合は注意が必要です。
目安として、
・100Wh以下:通常は機内持ち込み可能(航空会社ごとに個数制限が設けられている場合があります)
・100Wh超~160Wh以下:機内持ち込みのみ可能。一般的に、旅客1人につき合計2個まで(航空会社の確認・承認が必要な場合があります)
・160Whを超えるもの:機内持ち込み・預け入れともに不可
となっています。
なお、実際の取り扱いは航空会社によって異なる場合があります。ご利用前に、各航空会社の最新情報をご確認ください。
飛行機に乗る前のチェックリスト
搭乗前には、以下のポイントを確認しておくと安心です。
□ モバイルバッテリーの容量(Wh)を確認する
□ 予備バッテリーはスーツケースに入れず手荷物にする
□ バッテリー端子を保護する
□ 容量表示や説明書を確認できるようにする
□ 国際線や海外航空会社を利用する場合は事前確認する
旅行中にスマートフォンの充電が切れてしまうと困る場面も多く、モバイルバッテリーは便利なアイテムです。
しかし、航空機内では安全管理のため、電池の種類や容量によって持ち込みルールが定められています。
出発前にお手持ちのバッテリーを確認し、安心して旅行を楽しみましょう。
ホテル宿泊時のモバイルバッテリーの取り扱い
ホテル滞在中、スマートフォンやタブレットの充電は欠かせません。しかし、何気ない充電のしかたが、思わぬ火災事故につながるおそれがあります。ここでは、ホテルで安全に充電するためのポイントを整理します。
1. 不在時や就寝時の充電は避ける
就寝中や客室を不在にしているあいだは、万一の発熱や異常が起きても気づきにくくなります。安全のため、充電はできるだけ在室中に行い、長時間つないだままにしないよう心がけましょう。
・スマートフォンを枕元に置いたまま充電しながら寝るのは避ける
・ベッドに入る前に充電を終え、コンセントから抜いておく
・外出時は、充電器や延長コードをコンセントから抜いておく
2. 異常がある製品は客室に持ち込まない・使わない
充電器やモバイルバッテリーに、触れられないほどの熱さ、変形、異音、異臭(焦げ臭・薬品臭・甘い異臭等)などの異常がひとつでも当てはまる場合は、ホテル内での使用を控えましょう。万一火災が発生すると、自分だけでなく他のお客様にも被害が広がるおそれがあります。
・事前に自宅で外観と動作をチェックしておく
・少しでも不安があるものは旅行に持っていかない
・滞在中に異常を感じたら、すぐに使用を中止する
3. 濡れた機器は「完全に乾くまで」充電しない
浴室やプール、雨天の外出などで濡れたスマートフォンや充電器を、そのまま客室で充電するのは厳禁です。万一のショートや発熱が火災につながりやすい環境であることを意識しましょう。
・タオルで水分を拭き取り、風通しのよい場所で十分に乾かす
・端子まわりに水分が残っていないか確認してから充電する
4. 1つのコンセントにまとめて差さない
客室はコンセントの数が限られているため、タコ足配線になりがちです。しかし、1つのコンセントに多くの機器を接続すると、使用状況によっては発熱や配線トラブルの原因になることがあります。
・スマホ、タブレット、PC、モバイルバッテリーなどの同時充電は避ける
・必要なものから順番に充電する
・持参した電源タップの定格容量を守る
5. 直射日光が当たる場所で充電しない
大きな窓のある客室では、日中、窓際が高温になりやすく、機器の過熱やバッテリー劣化のリスクがあります。直射日光が当たる場所での使用・充電を避けましょう。
・スマホを窓際のテーブルに置いたまま充電しない
・日差しの強い時間帯は、窓から離れたコンセントを使う
6. ベッドやソファの上で充電しない
ホテルの客室には、ベッド、布団、ソファ、カーテンなど可燃性の素材が多くあります。その上での充電は、発熱時に火が広がりやすく危険です。また、充電中は機器の上に衣類やタオル、紙袋などを置かないようにしましょう。熱がこもると発熱や劣化の原因になります。
・ベッドやソファの上に充電器やモバイルバッテリーを置かない
・硬くて平らなデスクやサイドテーブルで充電する
・充電中のスマートフォンやモバイルバッテリーの上に物を置かない
相鉄ホテルズ宿泊約款一部改定のお知らせ(モバイルバッテリー・お忘れ物について)
安全な充電が、安心の旅をつくる
安全で快適な旅のためには、機内とホテルの両方でモバイルバッテリーや電池の取り扱いに注意が必要です。
搭乗前に電池の種類や容量を確認し、モバイルバッテリーは預け入れず手荷物として適切に保護して持ち込みましょう。
また、ホテルの客室は、私物と設備が集中する「小さな生活空間」です。そこで起きる火災や事故は、自分だけでなく同じホテルに滞在する多くの人を巻き込みかねません。
機内の持ち込みルールを守り、ホテルでも安全な充電を心がけ、安心して旅を楽しみましょう。
※2026年9月時点での情報です。