2020.10.13

旅の豆知識

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ホテルの「サービス料」内訳や仕組みについて解説

ホテルの「サービス料」内訳や仕組みについて解説

都市やリゾート地の大型ホテルに宿泊すると、明細に「サービス料」という項目と金額が記されていることがあります。「特に何かのサービスをしてもらった覚えはないのに……」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いったいサービス料とは、何に対する料金なのでしょうか。こちらの記事でご説明します。

サービス料とは

サービス料の考え方、計算方法について見てみましょう。

・サービス料は欧米のチップに相当するもの

サービス料とは、サービスを提供する施設に対し、基本となる料金に上乗せされる料金のことで、ホテル以外にも飲食店などで請求されることがあります。これは、欧米における「チップ」に相当するものです。

欧米ではホテルに泊まると、例えば荷物を運んでくれたり、ベッドメイクをしてくれたりというサービスを提供してくれたスタッフに対して、チップを渡して謝礼をする風習があります。そのような形で、宿泊料金に含まれないサービス、いわゆる「ホスピタリティ」への対価を払っているわけですが、日本ではそういった風習が定着しませんでした。そのため、チップの代わりに「サービス料」が設定されたといわれており、サービス料は欧米にはない日本独自の風習です。

・サービス料の計算方法

ホテルのサービス料の相場は、基本料金の10~15パーセント程度となっていて、サービス料自体は、次のような式で計算されます。

サービス料=基本料金×サービス料の割合

仮に基本料金が10,000円、サービス料の割合が10%として計算してみると、次のようになります。

10,000(基本料金)×0.1(サービス料金の割合)=1,000

サービス料は1,000円です。消費税率は10%なので、宿泊の基本料金と合せると(10,000+1,000)×1.1となり、請求額は12,100円になります。

サービス料は拒否できるのか

サービス料はホテル側が設定しているものであり、宿泊した以上支払う義務があります。たとえ特定のサービスを受けていないと感じたとしても、気持ちよくホテルで過ごせるように、多くのスタッフが働いてくれたことへの対価なのだと考えてみてください。

「サービス料を設定しているのかが気になる」という場合は、事前にホテルのサイトなどで料金システムについて確認しておくと安心です。

ビジネスホテルでもサービス料を請求されるのか

国内のビジネスホテルでは、サービス料を請求されることはほとんどないと考えて差し支えありません。

ビジネスホテルは大型ホテルに比べて設備やサービス内容をコンパクトに設定しているところが多く、部屋でくつろいで過ごしてもらうことをメインとしているため、サービス料は不要だと考える経営者が多いのかもしれません。宿泊料金も安価に設定されている傾向がありますので、お得に旅を楽しみたい方におすすめだといえます。

旅行や出張でホテルを予約する際は、ぜひ、お伝えした内容も参考に検討してみてください。もしもサービス料を節約したいというのであれば、ビジネスホテルを選択肢にしてみてはいかがでしょうか。

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