最終更新日:2026年9月3日
航空券を持っているのに、飛行機に乗れなくなってしまう可能性があることをご存知でしょうか? これは「オーバーブッキング」と呼ばれる現象ですが、そもそもなぜこのような現象が起きてしまうのでしょうか。
この記事では、飛行機のオーバーブッキングとは何か、なぜ起こるのか、搭乗できないときの対策や補償について詳しく解説します。
(2026年9月時点の情報です)
飛行機のオーバーブッキングとは?
オーバーブッキングとは、日本語で「過剰予約」を意味します。
飛行機の場合、航空会社が実際の座席数より多く航空券を販売し、その結果として乗客数が座席数を上回る状態を指します。
航空機のほか、ホテルなどの宿泊施設でも同じような仕組みが使われることがあります。
オーバーブッキングが起こってしまう理由
では、そもそもなぜオーバーブッキングが起こるのでしょうか。
それは、航空会社の立場としては、空席がある状態で飛行機を運航すると、本来得られるはずだった席の売上がなくなり、損失となってしまうためです。航空券は利益率が低く、満席に近い状態で運航する前提で料金が設定されています。つまり、キャンセルが発生するほど、航空会社の損失も大きくなってしまうのです。
その対策として、乗客のキャンセル、乗り遅れ、予約変更などを見込んで、本来搭乗可能な座席数より多く予約を受け付けています。この推測が外れてしまい、実際のキャンセルが少なかったときに、オーバーブッキングが起こります。
特に、需要の高い路線や週末、連休、繁忙期、国際線の乗り継ぎ便では、予約管理がより厳しくなります。こうした便では、オーバーブッキングのリスクが相対的に高くなる傾向があります。
オーバーブッキングが起きたとき
オーバーブッキングが発生すると、航空会社はまず自主的に別便へ変更してくれる乗客を募集することが一般的です。日本の航空会社では、強制的に降ろすのではなく、協力金や代替便、宿泊などを提示して調整するケースが多く見られます。
たとえばJALでは「フレックストラベラー制度」があり、座席が不足した場合、予約済みの乗客から自主的に便の変更などに協力する方を募り、協力金やマイル、代替交通手段などを案内しています。
ただし、適用条件は航空会社や状況によって異なるため、利用する航空会社の最新の案内を確認することが重要です。
オーバーブッキングを完全に防ぐことはできる?
では、オーバーブッキングによって搭乗できなくなることを、乗客側が防ぐことはできるのでしょうか。
実は、これは完全に防ぐことはできず、航空会社の判断で協力依頼が行われ、場合によっては搭乗できないことがあります。
しかし、オーバーブッキングの状態でも、飛行機に乗れる可能性が高くなるケースもあります。
1. 早めにチェックインする
チェックインが早いほど、当日の対応で不利になりにくい傾向があります。オンラインチェックインや空港での早めの手続きは有効です。
2. 航空会社の公式サイトで予約する
旅行代理店経由よりも、航空会社の公式サイトや公式窓口で直接予約するほうが、予約情報の管理がしやすい場合があります。座席指定もできるため、比較的安心です。
3. 座席指定をしておく
座席指定をしておくと、予約の確実性が高まることがあります。ただし、座席指定をしたからといってオーバーブッキングの対象外になるわけではありません。
4. 余裕のある旅程にする
重要な会議やイベント、国際線の乗り継ぎがある場合は、一本前の便にするなど、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。
LCC(格安航空会社)でもオーバーブッキングはある?
LCCでは、座席管理の仕組みによってオーバーブッキングが起こりにくい傾向があります。ただし、LCCだから必ず安心というわけではありません。
オーバーブッキング以外にも、欠航や遅延、振替便の少なさといった別のリスクがあります。特に、乗り継ぎや急ぎの移動では、価格だけでなく運航条件も含めて比較することが大切です。
オーバーブッキングで搭乗できなかったときの対処法
万が一、当日に搭乗できないと案内された場合は、まず落ち着いて次の点を確認しましょう。
・振替便の有無
・補償内容
・宿泊や交通費の負担
・目的地への到着時刻
そのうえで、予約サイトや旅行代理店を利用している場合は、購入先にも連絡します。
また、後日の補償申請に備えて、案内内容や領収書は保管しておくと安心です。
オーバーブッキングは、航空会社が空席リスクを減らすために行う予約調整の一つです。完全に防ぐことはできませんが、早めのチェックインや座席指定、公式サイトでの予約、余裕を持った旅程によって、リスクを抑えることはできます。
万が一搭乗できない場合でも、振替便や補償内容を落ち着いて確認し、慌てず対応することが大切です。