紅葉シーズンにおすすめ！東京の紅葉の名所

秋はやっぱり紅葉……と思っても、東京で紅葉を見に行くという発想は、なかなか浮かばない方もいるかもしれません。しかし、東京には紅葉を楽しめるスポットが、意外なほどたくさん存在します。今回は、そんな東京の紅葉の名所をいくつか紹介しましょう（2016年6月時点の情報です）。

六義園（りくぎえん）

1695年（元禄8年）、五代将軍徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保によって造園された六義園。小石川後楽園とあわせて、江戸の二大庭園に数えられてきた大名庭園です。

紅葉は11月下旬～12月上旬にかけての期間が見頃で、イロハカエデ、モミジ、イチョウなどが園内の随所で鮮やかに色づきます。

春に見られるしだれ桜も見事ですが、秋の赤を基調とした美しい紅葉も見応えたっぷり。そして日中はもちろん、日没後からはライトアップがスタートします。夜の幻想的な景観は必見です。

営業時間：9時～17時（16時30分まで入園可）、ライトアップ期間（2015年度は11月19日～12月6日まで）は9時～21時（20時30分まで入園可）。

アクセス：JR「駒込」駅より徒歩約7分。

代々木公園

原宿駅から徒歩約3分、渋谷駅からでも25分ほど歩けば到着する代々木公園は、都内定番の紅葉スポットでもあります。11月が終わる頃からイチョウ、ケヤキなどが色づきはじめ、紅葉散策や落ち葉の絨毯の上でピクニック気分が楽しめます。

見どころは、原宿門から入って右手奥に広がるイチョウ並木、中央広場近くのケヤキ林など。園内を歩きながら、ところどころに設置されたベンチで休むもよし、1時間210円で借りられる自転車でサイクリングコースを走るもよし。思いついたら気軽に行ける公園なのも魅力です。

アクセス：JR「原宿」駅より徒歩約3分。

明治神宮外苑

明治神宮外苑の青山通りから聖徳記念絵画館へと向かう道すがら、約300mも続くイチョウ並木は、秋になるといっせいに色づいて、都内屈指の黄金色のストリートとなります。通りの両側に並ぶイチョウの数は146本。青山通りから聖徳記念絵画館の方を眺めると、遠近感のある絵画のような光景が広がります。

また、毎年11月中旬～12月上旬にかけては、外苑いちょう並木、噴水池周辺、軟式球場で「いちょう祭り」も開催。産地直送の野菜などを販売したり、模擬店を出店したりして、大勢の人で賑わいます。

アクセス：JR「信濃町」駅から徒歩約5分。

高尾山

標高599m、都心から電車で約1時間～1時間30分で行ける東京都八王子市の山。高尾山は、外国人観光客の姿もよく見かける人気のスポットです。

秋の紅葉シーズンには、群生するオオモミジやイロハモミジが色づき、麓から山頂までを鮮やかに染め上げます。特に、1号路（表参道）コースという人気の登山コースの周辺、山麓別院不動院や大師堂の周辺などは、紅葉を鑑賞できる良所。少し変わった楽しみ方としては、金比羅神社が祀られている金比羅台に登ると、遠景で八王子市街のイチョウ並木を見下ろせます。

アクセス：京王高尾線「高尾山口」駅より徒歩約5分。

有栖川宮記念公園

有栖川宮記念公園は、広尾駅と麻布十番駅に挟まれた一角という都会的ロケーションながら、閑静でのんびりとした雰囲気が漂う公園です。高台の東側から西へと向かって傾斜した土地に、丘、渓流、池などを配した作りは、かつて宮家の御用地だった面影を残すもの。

緑も豊かで四季の変化を楽しめ、秋にはイチョウやモミジなどが園内のあちこちを美しく彩ります。12月に入る頃には、回遊式庭園の散策路も落葉で覆われ、踏みしめながら散策を楽しめます。

アクセス：東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩約3分。

日比谷公園

東京のど真ん中に位置する日比谷公園。「日本の公園の父」と言われる本多静六博士によって、日本で最初の西洋式公園として設計されたことでも知られています。四季を通じてオフィス街のオアシスとして利用されていますが、秋の紅葉もまた見事。とりわけ、桜門からテニスコート前、霞門へと続くイチョウ並木、鶴の噴水のある雲形池周辺のモミジなどが見どころです。日比谷はもちろん、銀座や有楽町へ行った折にでも立ち寄ってみれば、東京の秋を堪能できるでしょう。

アクセス：東京メトロ丸ノ内線、千代田線「霞ヶ関」駅より徒歩約1分。

歴史ある日本庭園や若者で賑わう街のすぐ近くにある公園、トレッキングが楽しめる山まで、東京で見られる紅葉は、なかなかバリエーションに富んでいることがお分かりいただけたでしょうか？都会に寒い冬がやって来る前に、ぜひこれらの紅葉を見に出掛けてみてください。

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