みどりの窓口や券売機で新幹線の指定席特急券を購入する際、希望の座席を指定できます。とっさに選ぶとなると焦ってしまいますが、あらかじめ窓側の席と通路側の席、車両の前方や後方など、席の特徴を把握しておくと、すぐに選ぶことができます。大きな荷物を持ち込む際の注意点や、乗車の目的・人数に応じたおすすめの選び方も含めて説明しますので、ぜひ参考にしてください。
新幹線の窓側、通路側の座席でのおすすめポイント
新幹線の座席選びでまず考えたいのが、窓側をとるか通路側をとるかです。それぞれのおすすめポイントを確認しておきましょう。
・窓側の席
窓側の席の魅力は、やはり車窓を流れていく景色ではないでしょうか。さらに窓際の席には小物が置けるスペースも用意されているので、スマートフォンやメガネなどの小物を置くときに重宝します。列車や車両によって異なりますが、コンセントがついていることが一般的ですので、集中してパソコン作業をしたい方にもおすすめです。
また、窓側の壁にもたれかかれるため、くつろぎやすい点もメリットです。
・通路側の席
通路側の席のメリットは、席を立ちやすいこと。トイレはもちろん、電話をかけるときやかかってきたときなども、隣の人に気兼ねなくすっと立って移動できます。車内販売が回ってきたときに声がかけやすいのもポイントです。
前後の出入り口付近と中央座席のおすすめポイント
次に車両の出入り口付近と中央あたりの席にはどのような違いがあるのかを確認しましょう。
・出入り口付近の席
前後の出入り口付近の座席に共通しているのは、車両の外との出入りがしやすいことです。トイレが近い、子どもをあやすために頻繁にデッキに出るなどの事情がある場合に便利です。
車両でいちばん前の席は前面に壁がありますが、比較的スペースが広く、前方の席の人がリクライニングしてくることもないので、圧迫感を感じることもなくリラックスしやすいメリットがあります。
・中央あたりの席
出入り口付近は頻繁にドアが開閉するので、静かに過ごしたい方は車両中ほどの座席を指定するといいでしょう。
大きな荷物を持ち込む場合の注意点
東海道・山陽・九州新幹線では、2020年5月より大きな荷物を持ち込む際は「特大荷物スペース」とセット販売する座席の予約が必要となりました。
一部指定席車両の進行方向に対して最後部座席が「特大荷物スペースつき座席」として用意されており、自由席や一部の指定席号車にはこの座席の設定はありません。
「特大荷物スペースつき座席」は、3辺が160cm以上の荷物を新幹線内に持ち込む場合、事前予約しておく必要があります。事前予約なく車内に特大荷物を持ち込んだ場合は、所定の手数料がかかりますので注意が必要です。ただし、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカー等については、そのサイズに関わらず予約不要なものもあるようですので、詳しくはJR東海・JR西日本・JR九州のホームページ等でご確認ください。
目的や人数別に確認しておきたい、新幹線のおすすめの座席
ここまでのことをふまえ、目的や人数に合わせたおすすめの座席についてまとめてみましょう。
・ビジネス、出張などの場合におすすめの座席
車内でも仕事をしたいなら、テーブルが使いやすく、コンセントが設置されている最前列の席がおすすめです。頻繁に電話連絡する必要がある場合は出入りしやすい通路側、車内で休息を取りたいなら窓側と、車内での過ごし方も考えながら選んでみましょう。
・お子様連れの場合におすすめの座席
お子様連れで荷物が多かったり、ベビーカーを持ち込んだりする場合は、「特大荷物スペースつき座席」を利用するのがおすすめです。座席の後ろに荷物を置くスペースがあるので、ベビーカーなどの置き場に困らず、また目の届く範囲に座れるので安心してゆったりと過ごせます。
新幹線を利用する際には、目的や人数によって快適に過ごせる席が変わってきます。新幹線で座席の選択が必要なときには、ぜひ上記の内容を参考にして選んでみてください。
※2022年2月現在の情報です。