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2022.06.10
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大阪市立美術館|華風到来 チャイニーズアートセレクション展
「華風到来 チャイニーズアートセレクション」の初日を体験して参りました。
会期:2022年4月16日(土)~6月5日(日)
料金:一般 1,000円(団体800円)、高大生 700円(団体500円)
時間:午前9時30分~午後5時
主催:大阪市立美術館、読売新聞社
上海娘という作品の女の子の入口をくぐり、いざ美術館へ。すでに息子も見切れ気味でスタンバイ完了です。
吹き抜けの大ホールは日本の近代建築では意外に珍しいクリスタルガラスの大シャンデリアが飾られています。
窓のステンドグラスも絵柄のない幾何学模様の色ガラスとなっていて日光が差し込み館内を明るく照らします。
あべのハルカス美術館の展覧会を見た方は100円引きとちょっとだけお得に入りました。
この展覧会は、全作品の撮影が可能です。(フラッシュ撮影および三脚の使用はできないので注意が必要です)比較的初日に行ってきましたが、皆さん真剣に見られていてシャッター音が申し訳ない気持ちになります。
森住貫魚(もりずみつらな)さん、江戸時代19世紀に描かれた作品です。
もふもふのテナガザルが横にめいっぱい手を伸ばしています。タッチはもふもふ、毛並みはふわっふわです。
山本梅逸(やまもとばいいつ)さん、江戸時代19世紀に描かれた作品です。
優しく、特に厳しく。筆遣いで魅せる細やかな書き分けと高い技術が見て取れます。
文人であり画家である梅逸は勢いがありリズミカルなタッチで迷いなく描いています。右は水気を多く含んだ筆で牡丹の花や岩を表して、夏の湿潤な様子を、左幅は乾いた筆で冬の枯渇さの雰囲気を漂わせています。
作者不明で、17世紀に描かれたとした田万コレクションの作品です。
中国では一般的に「魚」がやたらとメデタイらしいということで、水墨画の始まりと共に中国で盛んになった「藻魚図」の流れをくむ作品です。さかなは余と発音して「有余」を意味して余裕があり裕福さを意味したり、一方で古代歌謡においては、恋人の意味をあらわすなど様々な寓意があったようです。
唐時代8世紀のラクダの形をあらわした作品です。
駱駝はグフェフェフェフェフェーといななく事で有名ですが、背中のこぶが二つはフタコブラクダです。因みに余談ではありますが、ひとこぶラクダはいますが、3つのこぶ、さんこぶはいません。現存するラクダは3種類とされていて、ひとこぶ1種にふたこぶが2種とされています。ふむふむ。
森川曽文(もりかわそぶん)さんが明治時代(19世紀)に描いた作品です。
カエル王国の主、よろしく蝦夷仙人はカエルを従えて妖術を使うとされる中国の仙人です。
日本では室町時代までに多くの画家に書き写され奇怪な風貌とともに巷で人気であったようです。
喜多元規(きたげんき)さんが江戸時代(1650年代)に描いた作品です
一度見たら忘れられない、アンフォーゲダブルな作品です
長崎を中心に活動した画家、喜多は、中国の禅宗の初祖と言われる「達磨」を強烈な風貌で表しています
奇怪さを強調し、超越した存在を示しています
島成園(しませいえん)さんが大正時代に描いた作品です。
島は大阪市堺市出身の女流画家さん。繊細なタッチが大変魅力的な可愛い絵です。
手元の蝋燭に視線を遣る一瞬の情景を捉えた、エキゾチックな上海ガールが魅力的に描かれています。
同じく島成園さんが大正時代に描いた作品です。
気だるく、たゆたう感じを全面に出して青いチャイナドレスをまとい少し眠たそうな印象を受けます。二重は大きくアイシャドウが塗られ、肌は黒田泰蔵さんの白い陶器のよう。
先ほどの女性のおねいさんでしょうか。
古いもので山口コレクションをメインに天安元年(466年)北魏の石造で如来坐像など10数体が鎮座ましましています。
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